LINE相談はこちら

喪主インタビュー/宗像市在住のMさん

私たち家族にとって、家族葬が一番自然で心地よい形だった

森の庵:家族葬を選ばれた理由を教えていただけますか?

喪主Mさん:父は、形式にとらわれずに自然体で生きる人だったので、そういった彼の考えに合わせて、家族だけの小さな葬儀が一番ふさわしいと感じました。

また、私たち家族も突然の別れに動揺していて、あまりに多くの人を迎える余裕が正直なかったというのも理由の一つです。
家族や本当に親しい友人たちだけで、落ち着いて父を送りたいという思いがありました。
多くの参列者に対応しながら葬儀を進めるよりも、家族が心を整理し、しっかりとお別れをする時間を持てることが、私たちにとって重要でした。

父にとっても、私たち家族にとっても、家族葬が一番自然で心地よい形だったと思います。

大げさな儀式ではなく、できるだけシンプルで落ち着いた雰囲気の葬儀にしたい

森の庵:家族葬を行うにあたって、どのような準備をしましたか?

喪主Mさん:家族葬を行うにあたって、まずは父が生前に話していたことや、私たち家族がどのように送り出したいかを話し合いしながら進めました。
父は大げさな儀式を望んでいなかったので、できるだけシンプルで、落ち着いた雰囲気の葬儀にしたいという共通の思いがありました。

家族葬の形式は初めての経験だったので、森の庵の担当者に色々とアドバイスをもらいながら、具体的な流れや準備を進めました。
特に父が好きだったものを取り入れることにこだわり、父が愛用していた帽子や写真を飾ることにしました。
また、父が趣味にしていた釣り道具も一緒に飾ることで、父らしさを感じられる空間を作りたかったんです。

式の進行はできるだけシンプルにし、家族が一人ひとり、ゆっくりと父との別れを感じられるような時間を作りました。
式中に流す音楽も、父がよく聴いていた曲を選び、温かい雰囲気を演出。
これらの準備を進める中で、形式ばかりにとらわれず、家族の気持ちを大切にした葬儀を考えられたことが良かったと思います。

家族葬だからこそ、私たち家族の希望や思いを反映した準備ができ、心から納得できる送り方ができたと感じています。

どれだけ周りの人にも釣りの楽しさを伝えていたかを改めて知ることができた

森の庵:家族葬の進行中、特に印象に残っている出来事は何ですか?

喪主Mさん:家族葬の進行中で特に印象に残っているのは、父の趣味である釣りにまつわる話が自然と広がったことです。
父は釣りが大好きで、私たち家族もよく一緒に釣りに出かけました。
式場には父が使っていた釣り竿や道具を飾っていたのですが、それを見ていると、家族や親しい友人たちが次々と父との釣りの思い出を語り始めました。

特に、父が私たち子供に釣りを教えてくれた頃のエピソードが話題になりました。
小さい頃、私たちが初めて魚を釣ったとき、父はすごく嬉しそうにしていて、その笑顔をみんなで思い出しながら笑い合ったんです。
父はいつも自然の中で過ごすことが好きで、私たちに釣りの楽しさや、自然の大切さを教えてくれました。

また、父の釣り仲間も参列してくださって、父との釣行のエピソードをたくさん話してくれました。
父がどれだけ釣りに情熱を注いでいたか、そしてどれだけ周りの人にも釣りの楽しさを伝えていたかを改めて知ることができました。

最後に、父が使っていた釣り竿を家族みんなで囲んで手を合わせた時間が、一番心に残っています。
その瞬間、父との釣りの思い出が鮮明によみがえり、父への感謝と愛情を改めて感じました。
家族葬だからこそ、こうして父の趣味や思い出に触れながら、心からのお別れをできたことが、私たち家族にとって特別な時間でした。

ただの悲しみではなく、父を温かく見送ることができた大切なひととき

森の庵:家族葬を終えて、どのような感想を持たれましたか?

喪主Mさん:家族葬を終えて、心から良かったと感じています。
父が生前望んでいたように、大勢に囲まれることなく、家族だけで静かに送り出すことができたのは、私たちにとっても大きな安らぎになりました。
形式にとらわれず、私たち家族のペースで父に感謝を伝えられたことが、一番大きな満足感につながっています。

また、家族葬だからこそ、慌ただしい進行に追われることなく、家族や親しい友人たちと一緒に父との思い出をゆっくり語り合う時間を持てました。
その時間が、私たち家族にとって、ただの悲しみではなく、父を温かく見送ることができた大切なひとときでした。

葬儀後、家族全員で振り返ったときも、『これが父にとって一番ふさわしい形だったね』と皆が感じていました。
親戚や友人からも『心が温まる、良い葬儀だった』と言ってもらえたことで、父を送り出すために家族葬を選んで本当に良かったと思いました。

悲しみはもちろんありますが、森の庵の家族葬を選んだことで、穏やかで感謝の気持ちを持ちながら父とお別れできたことが、今振り返っても心の支えになっています。
家族にとって、しっかりと父に向き合い、ゆっくりとお別れをする時間を持てたことが、私たちの癒しにもなりました。

父との思い出を語り合いながら過ごす時間がとても大切

森の庵:家族葬を考えている方へのアドバイスがあれば教えてください。

喪主Mさん:家族葬は大規模な葬儀とは違い、形式にとらわれずに、故人を自然に送り出せるという良さがあります。
そのため、まずは家族全員でしっかり話し合い、故人がどのように送り出されたいか、また家族としてどんな時間を過ごしたいかを共有することが重要です。

家族葬では、参列者が少ない分、家族がゆっくりと故人に向き合える時間が増えます。
私たちの場合も、父との思い出を語り合いながら過ごす時間がとても大切なものになりました。
大勢の参列者に気を使う必要がないので、家族だけでしっかりとお別れができることが、心の整理にもつながります。

家族葬だからこそ、細かい部分にも希望を反映できるので、故人らしい演出を取り入れることができましたし、父の愛用品や趣味に関連するものを飾ったり、彼が好きだった音楽を流すなど、個人的な思い出に寄り添った内容にしました。
こうした細やかな演出は、家族葬ならではの柔軟性があるからこそ実現できます。

私たちも、静かで温かい葬儀を行ったことで、悲しみの中でも穏やかな気持ちを持つことができました。
無理に感情を抑えたりする必要がなく、自然な形で故人を偲ぶことができるので、心の負担が少なくなると感じました。

一覧ページへ戻る