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喪主インタビュー⑩/宗像市在住のKさん

家族や親しい人たちだけで静かに見送ってほしい

森の庵:家族葬を選ばれた理由を教えていただけますか?

喪主Kさん:父が亡くなったとき、家族葬を選んだ理由は、父の生前の希望を尊重したからです。
父は控えめな性格で、大勢の人に囲まれて派手に送り出されるのではなく、家族や親しい人たちだけで静かに見送ってほしいと話していました。
そのため、できるだけシンプルで温かい形で父を送りたいという家族全員の思いが一致し、家族葬を選ぶことにしました。

また、私たち家族にとっても、父をしっかりと見送りながら、家族だけで心の整理をつける時間がほしいという気持ちもありました。
大きな儀式よりも、ゆっくりと落ち着いた時間を過ごすことが、私たちにとっても大切だったんです。

家族みんなが父を感じられる時間を作りたかった

森の庵:家族葬を行うにあたって、どのような準備をしましたか?

喪主Kさん:できるだけシンプルで温かい雰囲気の中で送り出したいという思いで準備を進めました。
誰を呼ぶかも慎重に決め、家族や本当に親しい人たちだけに声をかけました。

次に、森の庵の担当者と相談し、私たちの希望に沿った形で式を進められるよう、細かいところまで調整しました。
初めての経験だったので不安もありましたが、森の庵の担当者が丁寧にサポートしてくれました。
父の個性を反映した祭壇を作るために、彼が愛用していたものや、思い出の写真を飾ることにしました。
父は自然が好きな人だったので、式場に飾る花も、彼が好んだ緑や自然を感じられるものを選びました。

また、音楽にもこだわりました。
父が好きだった曲を式の中で流すことで、家族みんなが父を感じられる時間を作りたかったんです。
式の進行はあまり形式にこだわらず、家族それぞれが心の中で父に感謝を伝えることができるよう、ゆっくりと進めることを心がけました。

こうした準備をする中で、森の庵の家族葬だからこそ、私たち家族が納得できる送り方ができたと感じています。
大切なのは形式ではなく、故人や家族の気持ちを大切にすることだと思いました。

父が私たちにとってどれだけ大きな存在だったのかを改めて感じた

森の庵:家族葬の進行中、特に印象に残っている出来事は何ですか?

喪主Kさん:家族葬の進行中で特に印象に残っているのは、父との思い出を家族で自然に語り合った時間です。
大きな葬儀ではどうしても形式にとらわれがちですが、家族葬だったおかげで、家族一人ひとりが父との思い出を自由に話し始めました。
父の優しさや、家族を支えてくれた姿をみんなで思い返す時間は、とても温かいものでした。

特に、父が私たち子どもたちに教えてくれたことや、私たちに残してくれた教訓について話しているとき、自然と涙があふれました。
父が私たちにとってどれだけ大きな存在だったのかを改めて感じる瞬間でした。
家族の中で、父が趣味にしていたドライブの話や、家族旅行の思い出が出ると、みんな笑いながら父を偲ぶことができ、悲しみの中でも少し心が軽くなる気がしました。

最後に家族全員で父の棺を囲んで手を合わせた時間が、特に心に残っています。
大きな儀式に追われることなく、私たち家族がそれぞれのペースで父との別れを感じ、心から感謝を伝えられたことが、家族葬の良さを実感させてくれました。

単なる儀式ではなく、温かい時間になった

森の庵:家族葬を終えて、どのような感想を持たれましたか?

喪主Kさん:本当にこれで良かったと心から感じています。
父が望んでいたように、静かで穏やかな雰囲気の中、家族だけでゆっくりとお別れできたことが、私たちにとっても大きな安らぎになりました。
形式にとらわれず、家族それぞれが心から父に感謝の気持ちを伝えられたことで、葬儀が単なる儀式ではなく、温かい時間になったと思います。

また、家族葬だったからこそ、慌ただしさや外部の人に気を使うことなく、家族全員が落ち着いて父を送り出せました。
大きな葬儀だとどうしても参列者の対応や進行に追われてしまいがちですが、私たちはその心配をせずに、父との最後の時間を心から大切にできたことが大きな意味を持ちました。

葬儀の後、家族全員で話し合ったときも、みんなが『これが一番父にふさわしい形だった』と感じていました。
参列した親しい友人たちからも、『心温まる葬儀だった』と言ってもらえ、父がどれだけ多くの人に愛されていたのかを改めて感じることができました。

悲しみはもちろんありますが、家族葬を選んだことで、悲しみの中にも穏やかな気持ちを持ちながら、父を送り出すことができました。
この形での葬儀が、私たち家族にとっても大切な思い出となり、これからも父のことを思い出すたびに、この温かい時間を心の支えにしていけると思います。

形式にとらわれず、家族が心から納得できる形で故人を送り出せる

森の庵:家族葬を考えている方へのアドバイスがあれば教えてください。

喪主Kさん:家族葬を考えている方へのアドバイスとして、まず大切にしてほしいのは、家族や故人の気持ちを最優先に考えることです。
家族葬は、形式にとらわれず、家族が心から納得できる形で故人を送り出せるという大きなメリットがあります。
だからこそ、まずは家族全員でしっかり話し合い、故人がどのように見送られたいか、家族がどんな時間を過ごしたいかを共有することが重要です。

そして、家族葬を選ぶことで、葬儀後も気持ちを落ち着かせながら故人との思い出を振り返る時間が自然と生まれます。
家族葬はゆったりとした時間の中で、故人を偲ぶことができるので、心の整理もしやすいと思います。
私たち家族も、葬儀後に静かな時間を過ごしながら、悲しみを抱えつつも感謝の気持ちで心を整えることができました。

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