家族が母と心を通わせながら最後のお別れを
森の庵:家族葬を選ばれた理由を教えていただけますか?
喪主Tさん:母は地域とのつながりが深い人でしたが、大きな葬儀にすると逆に多くの人に気を使い、私たち家族が心からお別れをする時間が取れないのではないかと感じました。
そのため、家族葬という形で、家族と本当に親しい友人たちだけで母を静かに送り出すことを決めました。
母は生前から、周囲にあまり負担をかけたくないと言っていました。
私たち家族も、その意向を尊重し、限られた人数でゆっくりと母との最後の時間を過ごしたいと考え、母にとっても、私たち家族にとっても、家族葬が最もふさわしい選択肢だと感じました。
何より、落ち着いた環境で、家族が母と心を通わせながら最後のお別れをできたことが、家族葬を選んだ一番の理由です。
母が望んでいた通り、できるだけシンプルで静かな式に
森の庵:家族葬を行うにあたって、どのような準備をしましたか?
喪主Tさん:家族葬を行うにあたって、最初に家族全員でしっかりと話し合いました。
母の生前の希望を尊重しながら、どんな形で送り出すのが最もふさわしいのか、全員で意見を出し合いました。
母が望んでいた通り、できるだけシンプルで静かな式にしようということで意見がまとまりました。
次に、森の庵と具体的な準備について相談しました。
家族葬は初めてだったので、どんな準備が必要なのか不安もありましたが、森の庵の担当者が一つひとつ丁寧に説明してくれたおかげで、スムーズに進めることができました。
特に母が好きだった花を使った祭壇を作るなど、個別のリクエストにも柔軟に対応してもらえました。
母が愛用していたものや、家族との思い出の写真も葬儀の中で飾ることに。
特に、母が若い頃に家族で行った旅行の写真を見て、みんなで思い出話をしながら準備できたことは、とても良い時間でした。
式の流れとしては、母の生前の姿を思い浮かべながら、過剰な形式や進行は避け、家族一人ひとりが自然に思いを伝えられる時間を大切にしました。
音楽も、母が好んでいたクラシック音楽を静かに流すことで、落ち着いた雰囲気を作ることができました。
準備の中で感じたのは、家族葬だからこそ、形式にとらわれず、家族が本当に心から納得できる送り方ができるということです。
私たちにとっても、母をしっかり見送るための大切なプロセスになりました。
家族全員で母の好きだった音楽を聴きながら、静かに別れを告げる時間
森の庵:家族葬の進行中、特に印象に残っている出来事は何ですか?
喪主Tさん:特に印象深かったのは、母がいつも大切にしていた庭の写真を飾ったことです。
その写真を見て、みんなが母の庭づくりへの情熱や、庭で過ごした家族の時間を思い出しながら、自然と笑みがこぼれました。
母が家族に教えてくれた植物の知識や、庭で一緒に過ごした穏やかな日々を思い出すたびに、彼女の存在がより身近に感じられたのです。
式の最後に、家族全員で母の好きだった音楽を聴きながら、静かに別れを告げる時間も心に残っています。
その時、誰もが何も言わず、ただ音楽に耳を傾け、母への感謝の気持ちを胸に抱いていました。
形式的な進行に縛られることなく、一人ひとりが自分のペースでお別れを告げることができたのは、家族葬ならではの貴重な時間だったと感じています。
最後に、母の棺を囲んで家族だけで手を合わせたとき、全員が静かに母を送り出すことができ、これ以上ないほど満足のいくお別れができたと実感しました。
母を偲ぶ時間が長く持てたことが、心の整理にとってとても良かった
森の庵:家族葬を終えて、どのような感想を持たれましたか?
喪主Tさん:家族葬を終えて、本当に母らしいお別れができたと感じています。
大きな葬儀ではなく、静かで温かい雰囲気の中で、家族全員が心から母との最後の時間を過ごせたことに、私たち家族も満足しています。
形式に縛られず、私たちのペースでゆっくりと母にお別れを伝えられたことで、悲しみの中にも穏やかな気持ちが残りました。
母が生前望んでいたように、家族だけで過ごすことができたことも大きかったです。
参列者に気を使うことなく、母との思い出や感謝の気持ちを一人ひとりが自然に語り合えたのは、家族葬だからこそできたことだと思います。
葬儀の後、家族全員が『これが母にとって一番ふさわしい送り方だった』と納得しており、母もきっと満足してくれていると信じています。
葬儀が終わった後も、静かな気持ちで母のことを振り返る時間が多く取れました。
大きな儀式に追われることなく、家族の中で自然と会話が続き、母を偲ぶ時間が長く持てたことが、私たちの心の整理にとってもとても良かったです。
森の庵の家族葬を選んだことで、母との最後の時間を心から大切にできたことに感謝しています。
悲しみはもちろんありますが、私たちは穏やかな気持ちで母を見送ることができました。
この形で葬儀を行ったことが、私たち家族にとっても大切な思い出となり、これからも母のことを思い出すときに、この温かいお別れの記憶が支えになると思います。
家族葬は小規模だからこそ、個別の希望や演出を柔軟に取り入れることができた
森の庵:家族葬を考えている方へのアドバイスがあれば教えてください。
喪主Tさん:家族葬を考えている方へのアドバイスとして、まず第一にお伝えしたいのは、家族葬は故人や家族にとって、心から納得できるお別れができる選択肢だということです。
大規模な葬儀に比べて、形式にとらわれず、家族の気持ちや故人の希望をしっかりと反映させることができるため、自然で温かい雰囲気の中で送り出すことができます。
最初のステップとしては、故人の希望や、家族がどのように送りたいかをじっくり話し合い、お互いに納得のいく形を見つけてください。
私たちも、母が生前『静かに家族だけで送り出してほしい』と言っていたことを尊重し、その思いを基に家族葬を選びました。こうした家族間の対話が、後々に満足感を生む重要なポイントになります。
次に、葬儀社としっかりコミュニケーションを取ることです。
家族葬は小規模だからこそ、個別の希望や演出を柔軟に取り入れることができます。
私たちも、母が好きだった花や音楽、写真を飾ることで、彼女らしさを感じられる空間を作りましたので、遠慮せずに希望を伝えることで、葬儀をより個人的で心に残るものにすることができるはずです。
また、誰を呼ぶのかについても早めに決めておくと良いでしょう。
家族葬は少人数で行うことが多いため、参列者を限ることで、落ち着いた親密な空間が作れるはずです。
私たちも、親族と親しい友人だけを招いたことで、気を使うことなく、母に心からの感謝とお別れを伝えることができました。